私に一番最初に、猫とはどんな生き物なのか

教えてくれたのが 野良猫のトラじいでした、

トラじいを最後に、「また会おうね」と見送ったのは

一昨年の5月でした、病みながらも冬を乗り越え

花に見送られて逝くことができたのは、

良い旅立ちだったと、慰められました。

それでも寂しくて、哀しくて、ここに「トラじいは逝きました」と

なかなか書くことができないで2年経ちました

そして、ひとりの絵描きさんとの出会いが


トラじいとの追想の対話を甦らせてくれました

以下はこの絵を描いていただくにあたって、
葛西の隠居さまと打ち合わせたメールの一部です

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ご隠居さま、
わあ! みごとな汚れっぷり、トラじいらしいです。
頭のハゲはあの位置です(^o^) (カラスと闘ってできたハゲ)

確かにあの正面の顔はいつになく穏やかでした、
でも、波乱に満ち、喧嘩に明け暮れた生涯を思い出すと
やはり勲章として、傷も描いてやってと思います
トラじいを最期に見かけたのは98年の5月の初め頃
裏山に通じる林の奥に歩いていく後ろ姿でした
その1カ月前にやせ衰えて、歩くのがやっとという状態に
なったのを捕獲、安楽死覚悟で病院につれていきました。
お医者さんが「野生動物に近い生き方をしてきた
この猫は、薬の効き目も大きいと思われるから
治療である程度延命できます、その先はこの猫が(死に場所を)
選ぶことでしょう、おそらくは裏山に入っていきます」
そう言ったほぼそのとうりに、消えるようにいなくなりました。
今でも、ごほごほせき込む声が思い出されます。
だから、私の脳裏に残っているトラじいの思い出は
ぼろぼろになっていて、それでいて崇高なほどに
自由猫の威厳に満ちた姿です。

ここに掲げた2枚の絵と
「猫の写真館」に載せていただいたのとで
“トラじい三部作”となります

亡くなった猫の絵を描いていただくということで、
こうして、その子との思い出を聞いていただく、
これは私にとって、たいへん意義のあることでした、
他にも、ご紹介したい・・・けれど、ペットロスからの
立ち直りはとても微妙な問題なので、知らない大勢に
呼びかけた方が良いのか、良く知る個人ごとに
紹介していくのが良いか、迷います

まずはトラじいの絵をひだまりに展示して、
いきさつをご紹介させていただきましょう

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というわけで、これをご覧下さって
今は遠くに行ったあの子の、肖像画を描いていただこうと
希望される方は、葛西の隠居さまのHPへ行ってみてください

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トラじいとの出会い、そして外猫達との
付き合いもお読み下さい