居間のコタツ布団の余熱の上で寝ていたゼロが、突然「ウーーーーーッ」っと大きな声で
唸ってから、寝室に走りこんで来ました。
ゼロのこんな声を聞いたのは、初めてです。
何にこんなに脅えたのか、確かめなくてはと、廊下に出てみると
台所の流しの上の電気が点いている、変だなー、消したと思ったんだけど。
ゼロに夜中に何度も「ご飯、トイレ」と起こされるのに慣れている私は
そのためにいちいち覚醒してIいたのでは、たまらないから、
いつも半分眠ったまま、灯りもつけないで暗い中を台所に行く。
で、台所に行って見たら、流しの上の出窓が開いていて、
男が窓枠に登ったまま、部屋の中を覗き込んでいる！
泥棒
大声で叫ぶと、賊は後ろに飛び降りて、逃走
びっくりして飛び起きたテオットが血相を変えて追いかけようとするのを
引きとめ、110番
やがて来たお巡りさんたちは、「進入前に、よく気がつきましたね」と言うので
ゼロが唸って教えたことを話しました。
真冬の寒さと、ショックでガタガタ震える私たちに
お巡りさんが「ここの戸はいつも開けっぱなしなの？」そう！
寝室のドアをゼロが自由に出入りできるように、真冬でも開けっ放しなんです
これが幸いしました、閉まっていたら気がつかなかったでしょう。
あの頃、まだタバコを吸っていたテオットが、寝る前に一服、そして換気のあと
窓の鍵を閉め忘れていたのでした、テオット謝ることしきり、
泥棒は侵入しようとしたら、唸り声がしたので、猛犬でもいるのかと
目の前に下がっている電灯の紐を引いて、明かりをつけて部屋の中の
様子を覗っていたようです、まさか猫とはね（￣＾￣）。
一歩でも家の中に入られていたら、私も追い返すことなんてできなかったかも、
凶悪な事件のニュースを聞くたびに、思い出すあの夜の事件です
えらいぞ、ゼロ、ありがとうゼロ、ゼロが災難を防いでくれたんです。
